
The week
先に、泊まれない日のことを書きます。
月曜日の正午から土曜日の正午まで、この家は宿ではありません。 定休日でも、予約が埋まっているのでもありません。荒川区住宅宿泊事業の 運営に関する条例 第3条が、区の全域で、その時間に住宅宿泊事業を 実施してはならないと決めています。
月
火
水
木
金
土
日
月曜の午前が開いているのは、前の晩から泊まっている方がその正午まで いるからです。閉まるのは朝ではなく、正午です。 国民の祝日に関する法律に規定する休日は、その正午から翌日の正午までが 禁止期間から外れるので、月曜が休日の週だけ、一晩ぶん先まで開きます。
Which nights
泊まり日しらべ
曜日を選ぶと、入れる時刻と、続けて泊まれる最長の泊数が出ます。 今日が何曜日かは聞きません ── この家は、見ている方の暦を知らないからです。
- In
- 12:00
- Nights
- 2泊
- Out
- 月曜 12:00
開いた時刻が、そのまま入れる時刻です。
ここから続けて泊まれる最長です。
閉じる瞬間に出ます。延長はできません。
正午に開きます。開いた時刻が、そのまま入れる時刻です。ここから月曜の正午まで、続けて二泊できます。
月曜日が休日なら、三泊目が開きます。伸ばせるのは一晩で、理由は条例の括弧書きです。
The allowance
日数は、人ではなく家に付いています。
住宅宿泊事業で人を泊められるのは、一年に百八十日まで。その一年は2026年4月1日 正午から2027年4月1日 正午までで、一日も正午から翌日の正午まで 数えます。この日数は事業者ごとではなく届出住宅ごとに算定され、 持ち主が変わっても通算されます ── 残高は、わたしたちにではなく、 この建物に付いています。
- Ceiling
- 180日
- Actually open / 2026年度
- 104泊+ 休日のぶん
法律が決めている天井です。目標ではありません。
土曜の夜と日曜の夜を数えた数です。休日が月曜に重なった週のぶんだけ、ここに足されます。並びは年度ごとに変わるので、四月の初めに数え直します。
この家は、上限の百八十日に届きません。足りなくなるのは日数ではなく、 週末のほうです。
The room
二階 南の間
- 広さ
- 六畳
- 定員
- 二名まで
- 寝床
- 敷き布団を二組。押入れから出して、自分で敷きます。
- 窓
- 南向きの腰高窓がひとつ。七時ごろから明るくなります。
- 共用
- 玄関・風呂・洗面・台所・一階の居間
階段は急です。手すりは右側にひとつ。荷物は一階の土間に置いていただけます。
鍵
対面で渡します
キーボックスは置いていません。宿泊者名簿の備付けと本人確認が要るので、正午にお会いします。
台所
使えます
鍋と包丁とガスコンロ。調味料は使ってかまいません。こちらが作って出すことはできません。
風呂
共用です
順番は、着いた日の夜にその場で決めます。沸かすのは家主です。
音
二十二時から
静かにしていただく時間です。壁の向こうはよその家で、届出の前に書面でお知らせしてあります。
Why
届出のこと
民泊に許可は要りませんが、届出は要ります。出さずにやれば旅館業法の 無許可営業です。ここは届出を出した住宅で、だから宿ではありません。
月曜日の正午から土曜日の正午まで、この家は宿ではありません。
予約を受けていないのでも、定休日でもありません。荒川区住宅宿泊事業の運営に関する条例 第3条が、区の全域で、月曜日の正午から土曜日の正午まで住宅宿泊事業を実施してはならないと決めています(国民の祝日に関する法律に規定する休日の正午から翌日の正午までを除く)。制限は用途地域で分かれておらず、区内のどこでも同じです。
一年に百八十日まで。四月一日の正午から数えます。
住宅宿泊事業で人を泊められるのは年に百八十日までで、その一年は毎年四月一日の正午から翌年四月一日の正午までです。一日も、正午から翌日の正午まで数えます。この日数は事業者ごとではなく届出住宅ごとに算定され、持ち主が変わっても通算されます。百八十日は天井で、目標ではありません ── 条例があるので、この家はそこに届きません。
朝食は出せません。台所は貸せます。
住宅宿泊事業の届出に、食事を出す許しは含まれていません。人に食べさせるものを作って出すには、食品衛生法の飲食店営業許可が別に要ります。うちは持っていないので、こちらから出すものは何もありません。台所を使っていただくのは、うちが提供したことにならないので、できます。
鍵は対面で渡します。
宿泊者名簿を備え付け、本人確認をすることが住宅宿泊事業者の義務だからです。日本に住所のない外国籍の方には、旅券の写しをいただきます。キーボックスを置かないのは、おもてなしの方針ではなく、この義務のためです。
玄関に標識を掲げています。
届出住宅には標識を掲げます。番号はこのページにも同じものを出しています ── 仲介サイトでは届出番号等を表示することとされているので、自分のページにも同じ番号が出ているほうが、照らし合わせられるからです。
始める前に、隣に知らせてあります。
荒川区の条例 第4条で、届出の七日前までに、書面で近隣にお知らせし、そのことを区長に報告することになっています。順番は、知らせてから始める、です。苦情の窓口は家主で、下の電話番号がそのまま窓口です。
※ 条番号を書いてあるのは荒川区の条例だけです。住宅宿泊事業法の 条番号は原文で照合できていないので、書いていません。
Cannot
できないこと
三泊以上
二泊までです。月曜が休日の週だけ三泊になります。
貸切
家主が住んでいます。玄関・風呂・台所は共用です。
朝食・夕食
飲食店営業許可がありません。台所はお使いいただけます。
平日の宿泊
条例の禁止期間です。空いていても泊められません。
三名以上
定員二名です。布団も二組しかありません。
鍵の置き渡し
対面での本人確認が要ります。
Guests
泊まった方から
正午に閉まると聞いて、はじめは不便だと思いました。
二泊して、月曜の正午に出ました。結局、昼に出たおかげで午後がまるごと残って、上野まで歩いてから帰りました。
台所を貸してもらえたのが、いちばんありがたかった。
商店街で買ってきたものを自分で煮ました。作ってもらえないと聞いたときは驚きましたが、理由を聞いて納得しました。
Questions
よくある問い
- 金曜の夜に着く便なのですが。
- 金曜の夜は泊められません。条例の禁止期間が明けるのは土曜日の正午です。南千住の界隈には旅館業の許可を取った宿が何軒もありますので、金曜はそちらに泊まって、土曜の正午にこちらへ移る方が毎月いらっしゃいます。荷物だけ先にお預かりすることもできます。
- なぜ正午なのですか。十五時ではなく。
- 法律の一日が正午から正午までで、条例の開く時刻・閉じる時刻も正午だからです。この家の出入りを別の時刻にすると、数えかたが二つになります。開いた瞬間に入れて、閉じる瞬間に出る、で揃えてあります。
- 百八十日のうち、あと何日残っていますか。
- 残りは年度のはじめからの通算で管理していますが、この家の場合、上限の百八十日に届くことはありません。条例で開けられるのが土曜と日曜の夜だけなので、2026年度でいうと百四泊に、休日が月曜に重なった週のぶんが足されるだけです。足りなくなるのは日数ではなく、週末のほうです。
- 家主の方とは、どのくらい顔を合わせますか。
- 正午の受け渡しと、台所や風呂で行き合うぶんだけです。食事を一緒にすることはありません。二階は廊下で仕切られていて、階段を上がったところから先が、お使いいただく側です。
- 長く滞在したいのですが、続けて予約できますか。
- できません。土曜の正午から月曜の正午までが一続きで、その先は条例で閉じます。翌週の土曜をお取りいただくことはできますが、あいだの五日間は泊まれないので、荷物を置いたままにすることもできません。
- 民泊は許可が要らないと聞きました。
- 届出が要ります。許可ではありませんが、出さずにやれば旅館業法の無許可営業です。届出番号は玄関の標識と、このページに出しています。
About the photograph
- いちばん上の一枚は借りものの写真で、南千住のこの家ではありません。撮影地は公開されていません。
- 扉の左の壁に、丸い図と欧文の字の板が写っています。よその家の記号で、正午の看板ではありません(半分は扉に隠れていて読めません)。
- 黒板に白墨で何か書いてありますが、読めません。うちの掲示ではありません。
- 暖簾も、うちの暖簾ではありません。
- 届出住宅の標識は写っていません。玄関に掲げていますが、借りものの一枚に写っているはずがないからです。
Photo: Mạnh Ngô / Unsplash